山田悠介の本を紹介します

山田悠介の本を読みました。書名をクリックするとその本の紹介へジャンプします。

特別法第001条DUST(ダスト) (幻冬舎文庫) 山田悠介

山田悠介 特別法第001条DUST

内容(裏表紙のあらすじより)

2011年、国はニートと呼ばれる若者たちを”世の中のゴミ”として流罪にする法律を制定した。ある日突然、孤島に”棄民”された章弘と五人の若者たち。刑期は500日。絶えず襲いかかる敵の襲撃と飢餓の恐怖。生死を賭けたサバイバルの中で、仲間同士の裏切り、殺し合い、そして友情と恋愛。この島から、いったい何人が生きて出られるのか?

私の感想

500ページの長編でしたが中盤からは一気読みでした。
島でのサバイバルは悲惨というか、ゲームでの殺し合いの画面を見ているようで、よくこんなのを文章で書けるなという印象。ストーリーも結構飛躍している感じですが、あまり細かいところを気にしないで読み進めました。文章はとても読みやすいので。
巻尾の解説文を読んである程度納得。苫米地英人さんという方が書いてます。「ストーリーを未来側から作っていく作者だと思った」という言葉が最初に出てきます。私には何のことかちんぷんかんぷん?でもおそらくですが、結末があって、その登場人物があって、主人公やそれを支える周囲の人物があって…というところから、その結末に至るまでの筋立てをさかのぼって構想していくということかな?などと自分で納得。そう思えば、いろいろなストーリの展開(飛躍)に納得。
主人公の章弘と親友になる本木、愛した亜由、我が子の章由とその彼女の亜紀、そして敵対する石本や小野田、登場人物の性格が正は正、悪は悪と単純明快に描かれていて、わかりやすくアニメを見ている感じ。島から復帰して日本中の乳児院や養護施設を我が子を求めてさがしまわる章弘は、いろいろな場面で考えも行動も単純すぎて、読んでてイライラしてくるくらい。それでも生き延びるのだから本当に周囲で助けてくれた人々に感謝ですね。
時代の設定が2012年からで現時点(2016年)でもう過去日になっていたり、ニートを根絶やしにして日本の失業率を減らそうなどという問題意識は、まさしく現代のテーマ。それに逆行するように少子化対策のために章弘から生まれたばかりの子供を取り上げて英才教育してしまう。優良な日本人だけにしてしまおうという、昔のナチの考え方?なんとも役人の考えることは恐ろしい。その代表?で登場する小野田の残虐非道さ、こんな人物に国をコントロールされたら…という危機感も持たされた、ありえない話でもないとも思わされた小説でした。
これで山田悠介作品のストックがはけました(2016.10.25)

 

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オールミッション2 (角川文庫) 山田悠介

山田悠介 オールミッション2

内容(裏表紙のあらすじより)

どんな依頼も引き受ける「何でも屋」の仕事にも慣れてきた健太郎だが、生意気な後輩の駒田と美人の由衣が仲間に加わって、毎日が落ち着かない。そのうえ持ち込まれるのは、「校庭に埋めたタイムカプセルを見つけて」「連敗続きの少年野球チームを勝たせて」と相変わらずおかしな依頼ばかり。健太郎はだんだん由衣といい雰囲気になってきたのに、よりによって駒田も由衣を狙っている?!絶好調ノンストップお仕事小説第2弾!

私の感想

山田悠介って、こんな爽快な小説も書けるんだ!「ブレーキ」を読んだ後だったので余計に感じました。「タイムカプセル」は依頼者が偏執狂じみていてちょっと陰湿な感じちょっと怖い感じが残っています。「エスコート」はよくわかりませんでした。「ベースボール」は、駒田や大熊が実は野球が上手だったという設定や、駒田がコーチとしてチームをどんどん強くしていく過程や、試合の盛り上がりなど、熱血スポーツ小説のようで面白かった。結末も余韻がありましたね。「チェイス」は健太郎の由衣ちゃんへの恋心が純粋でホンワカでした。最後の「カジノ」ルーレットのレッドかブラックのどちらかに500万円を賭ける。そういった爽快なドキドキ感、人が死なないで爽快な気分を味あわせてもらいました。
確かにノンストップお仕事小説でした。初めに第1弾を読めればよかったなア…ちょっぴり残念。

 

 

ブレーキ (角川ホラー文庫) 山田悠介

山田悠介 ブレーキ

内容(裏表紙のあらすじより)

……死ぬのか、俺は……!? 生命をかけた熾烈な死の遊戯。生き残りたければ、勝つしかない!! ブレーキを踏むと囚われた幼なじみが処刑される。彼女を救うためには、時速100キロで走る車を操りながら、ブレーキを踏まずに20キロの死のコースを走りきらねばならない……。圧倒的な死の状況に強制的に巻き込まれた反逆者の運命は……!! 絶体絶命究極の状況を5編収録。ノンストップ・サバイバル・ノヴェル!!

私の感想

まさしくノンストップ・サバイバル・ノヴェルと呼ぶにふさわしい5編です。
「ビンゴ」は死刑囚候補者25人の中から死刑執行になる5人をビンゴで決めるという奇想天外な話。
「サッカー」は作家の対戦相手の首を切り取るというルール。生き残った人数の多いチームが勝利。切り取った首をドリブルで相手のゴールにけり込めば賞金がでるという何ともおぞましい話。ここまで読んできて、何か気味が悪くなりましたね。
「ババ抜き」は食い扶持減らしのために餓死させた祖母を、誰が山に埋めにいくかを家族4人でババ抜きで決めるという話。終盤まで普通の展開に思えたのが、最後でとんでもない展開に。あまり気持ちよくないですね。
「ゴルフ」は3チームによるオールスターゴルフ大会で、「16、17、18番コースに爆弾を仕掛けた。すべてバーディーで回らなければ爆発させる」という脅迫状が舞い込み、指定されたチームの3人が必死でバーディーを取りに行くという話。この話では結局死人が出なくて、胸をなでおろすというか、作者が必ず死人を出す趣味でなかったことに一安心。結末はちょっとあっけない。
最後の「ブレーキ」これは文字通り、ノンストップで走り抜け抜けるために、死に物狂いで車を操らざるを得なくなった若者の話。確かに表題にされるのにふさわしい。最後の結末も若者の純愛で締めくくるところは余韻が残りました。
途中まではこの作者の本は読むのをもう止そうと思ってましたが、あと2冊ストックがあるので次のを読みます。(2016.10.16)

 

 

リアル鬼ごっこ(山田悠介)

あらすじより

全国500万の<佐藤>姓を皆殺しにせよ!…西暦3000年、国王はある日突然、7日間にわたる大量虐殺を決行した。生き残りを誓う大学生・佐藤翼の眼前で殺されていく父や友。陸上選手の翼は、幼いころに行き別れた妹を探し出すため死の競争路(トラック)を疾走する。奇抜な発想とスピーディな展開が若い世代を熱狂させた大ベストセラーの<改訂版>

私の感想

山田悠介の本ということで何気なく手に取り、読みだしたんですけど、設定がとんでもなくて、何が何だかわからないままに、まじめに?話が進んでいく。げーーむの世界をそのまま小説にしたような不思議な感覚で読み終わりました。こういうのをニュータイプ・ホラー小説というんですね。普段からホラー小説を読んでないものでとにかく驚きました。(2016.07.07記)

 

 

その時までサヨナラ (山田 悠介)

その時までサヨナラ

裏表紙のあらすじより

別居中の妻子が、旅先で列車事故に遭遇した。仕事のことしか頭にない悟は、奇跡的に生還した息子を義理の両親に引き取らせようとする。ところが、亡き妻の親友という謎の女の登場で、事態は思いもかけない展開を見せ始めた。はたして彼女は何者なのか。そして事故現場から見つかった結婚指輪に、妻が託した思いとは? ホラーの鬼才が切り拓く愛と絆の感動ミステリー!

感想

何を書いてもネタバレになりそうです。
ネタがわりとありきたりのテーマで、途中で結末が予測できますね。(2013.11.22記)

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