重松清の本を紹介します

重松清の本を読みました。書名をクリックするとその本の紹介へジャンプします。

あすなろ三三七拍子 重松清 講談社文庫

あすなろ三三七拍子上下 重松清

内容紹介

藤巻大介、四十五歳、総務課長。ワンマン社長直命の出向先は「あすなろ大学応援団」。団員ゼロで廃部寸前の『団』を救うため、大介は特注の襟高学ランに袖を通す決意をする。妻と娘は呆れるが、社長の涙とクビの脅しに、返事は「押忍!」しかありえない。団旗を掲げ太鼓を叩き、オヤジ団長・大介は団員集めに奔走する。(上巻のあらすじ)
地獄の合宿を終え、『団』として成長した団長・大介と三人の団員たち。しかし初陣直前、鼓手・健太の父が危篤に陥る。軋轢を抱えながら向き合う父子に、大介が伝えられることはあるのか。人生の岐路に立つ若い団員たち、重い荷を負うオトナたち、そして同じ時代を生きるすべてのひとに、届け、オヤジの応援歌!(下巻のあらすじ)

読んでみた感想

応援団の世界が垣間見られる小説。”応援”とか”団”の意味するところが描かれている。
45歳の中間管理職が社長命令で応援団を潰さないために社会人入学するという取っ掛かりから奇想天外。
読んでいて、身につまされるテーマが盛り沢山。応援団の団員も個性あふれる若者揃いで、オトナと若者との軋轢、男女平等問題、父と子の関係など、様々な問題に直面する団長。体当たりでぶつかっていく姿に、オトナのそしてオヤジの意地を感じさせる。

 

最後の最後に、次の台詞がある。そのまま引用。
「みんなも、いまは若くて,誰の応援も要らないなんて思ってるみんなも、誰かを応援するなんてカッコ悪いと思ってるみんなも・・・ほんとは、いまだって、いままでだって、いつだって、だれかに応援されているんだ。誰かを応援しているんだ・・・応援して、応援されて…そうやって、みんなは生きてるんだと、俺は思う!」

 

文庫版の著者のあとがきを読んで、この物語に実在のモデルが居ると知って驚く。斉藤氏や社長。彼らのこんなハチャメチャな人生には付き合っていけないと思いつつ、少し憧れてしまう自分も見つける。(2017.10.26)

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小学五年生 文春文庫 重松清

小学5年生 重松清

内容紹介

クラスメイトの突然の転校。近しい人との死別。見知らぬ大人や、転校先での出会い、異性へ寄せるほのかな恋心淡い性への目覚め、ケンカと友情……まだ「おとな」ではないけれど、もう「こども」でもない。微妙な時期の小学五年生の少年たちの涙と微笑みを、移りゆく美しい四季を背景に描く、十七編のショートストーリー。

読んでみた感想

読むのがしんどかった。中盤までは。悲しい話が続く。読み進めているうちに、主人公が”少年”と固有名詞でないことに気付く。少年の周りのいろいろな出来事が短編でつづられていく。
ほのかな恋心では「雨やどり」「プラネタリウム」がよかった。
「川湯にて」でお母さんと一緒に、自分たちで掘った露天風呂に浸かってかわす言葉もいい。
著者の文庫あとがきを読んで、これは重松さんの幼きころの思いでも入っていることを知る。
ずいぶんいろいろなことを感じていたんだなあ。
私はちっともその頃の記憶がございません^^;(2017.04.27)

 

 

青春夜明け前 講談社文庫 重松清 

青春夜明け前 重松清

内容紹介

10代、男子。愛おしくおバカな季節。何かというとボッキしてばかりいたあの頃の僕たちは、場違い全開のエロ話と「同盟」「条約」「宣戦布告」という言葉が好きだった。そして何より「親友」という言葉が好きだった。男子の、男子による、男子のための(女子も歓迎!)、きらめく7編の物語。

読んでみた感想

重松清って、ほんとうに子供の心を描くのが上手だ。今回は小学生や中学生や高校生の、性にあこがれるころの男たちの物語。
かなり露骨な描写が語られるが、それがその頃の子供たちの本音なんだろうと納得させられた。自分は℃のころが当てはまるのかなとか自省してみたり、こんなふうに友達と会話したことは自分にはなかったな、うらやましいなと思いながら各短編を読んだ。
「とんがらし」では、自分はずいぶん奥手だったんだな…。
「モズクとヒジキと屋上で」では、男の子同士、女の子同士の友情がそしてやさしさが迫ってくる物語。
「タツへのせんべつ」では、親友のタツが転校する前に、何を選別にすればよいか悩むヒロシ。本当にこんなんでよかったのかな(笑)?
「俺の空、くもり。」では、高校卒業までに童貞を捨てようと誓い合った4人の高校生グループのお話。主人公のヒロだけが、タイトルのような結果になるんだけど、最後のまとめ方がさすがに重松清流!
「横須賀ベルトをしってるかい?」では、短い期間で転校してきてまた転校していってしまう、舐められないように虚勢をはるダテ君との短い間の交流を描いている。男の意地というのがなんとなくおかしくちょっと悲しい。
「でぃくしょなりぃ」では、異性にあこがれながらも、素直に表せない子供たちのある意味滑稽で、いかにもありそうな様子が描かれている。だれもが通り過ぎた瞬間かな?
「春じゃったか」は、中学生の時に死んでしまった同級生のギュウちゃんの3回忌に出席するかどうかで悩む同級生の心象風景を描く。死というものをはっきりとは受け止められない気持ちが裏にあって、はっきりと決められない子供たち。こんなものかなと思う。
後半はちょっと読むのがしんどかったけど、何とか読み終えた。(2017.03.15)

 

 

さつき断景 (祥伝社文庫) 重松清

あらまし

1995〜2000
1.17阪神淡路大震災
3.20地下鉄サリン事件
あれからぼくたちの世紀末が始まった…
一月十七日、阪神淡路大震災。三月二十日、地下鉄サリン事件。あの一九九五年から二〇〇〇年までの世紀末、われわれはどう生きてきたのか? 大震災のボランティアに参加した高校生タカユキ、電車一本の差でサリン禍を免れた三十五歳ヤマグチさん、長女が嫁ぐ五十七歳アサダ氏。彼らの六年間の「五月一日」を定点観測し、各世代の「今」を問う斬新な日録(クロニクル)小説。

 

 

カシオペアの丘で(上) (講談社文庫) 重松清

あらまし

丘の上の遊園地は、俺たちの夢だった―。肺の悪性腫瘍を告知された三十九歳の秋、俊介は二度と帰らないと決めていたふるさとへ向かう。そこには、かつて傷つけてしまった友がいる。初恋の人がいる。「王」と呼ばれた祖父がいる。満天の星がまたたくカシオペアの丘で、再会と贖罪の物語が、静かに始まる。

 

 

カシオペアの丘で(下) (講談社文庫) 重松清

あらまし

二十九年ぶりに帰ったふるさとで、病魔は突然暴れ始めた。幼なじみたち、妻と息子、そして新たに出会った人々に支えられて、俊介は封印していた過去の痛みと少しずつ向きあい始める。消えてゆく命、断ち切られた命、生まれなかった命、さらにこれからも生きてゆく命が織りなす、あたたかい涙があふれる交響楽。

 

 

きみ去りしのち (重松 清)


きみ去りしのち (文春文庫)

内容(「BOOK」データベースより)

幼い息子を喪った「私」は旅に出た。前妻のもとに残してきた娘とともに。かつて「私」が愛した妻もまた、命の尽きる日を迎えようとしていたのだ。恐山、奥尻、オホーツク、ハワイ、与那国島、島原…“この世の彼岸”の圧倒的な風景に向き合い、包まれて、父と娘の巡礼の旅はつづく。鎮魂と再生への祈りを込めた長編小説。

 

 

みんなのうた (重松 清)


みんなのうた (角川文庫)

内容(「BOOK」データベースより)

東大を目指して上京するも、3浪の末、夢破れて帰郷したレイコさん。傷心の彼女を迎えるのは、個性豊かな森原家の面々と、弟のタカツグが店長をつとめるカラオケボックス『ウッド・フィールズ』だった。このまま田舎のしがらみに搦めとられて言い訳ばかりの人生を過ごすのか―レイコさんのヘコんだ心を、ふるさとの四季はどんなふうに迎え、包み込んでくれるのか…。文庫オリジナル感動長編!

 

 

みぞれ (重松 清)


みぞれ (角川文庫)

内容(「BOOK」データベースより)

あなたに似た人が、ここにいる―。幼なじみの少女が自殺未遂、戸惑いながら「死」と向き合う高校1年生の少年。結婚7年目、セッカチな夫に最近うんざりしてきた妻。子供がいないとつい言えなくて、一芝居うつ羽目に陥った夫婦。どちらかがリストラされる岐路に立たされた40歳の同期社員。晩年を迎えた父に、複雑な思いを抱く43歳の息子…。ひたむきな人生を、暖かなまなざしでとらえた11の物語。文庫オリジナル短編集。

 

 

四十回のまばたき (重松 清)

四十回のまばたき 重松清

裏表紙のあらすじより

結婚七年目の売れない翻訳家圭司は、事故で妻を亡くし、寒くなると「冬眠」する奇病を持つ義妹曜子と冬を越すことになる。多数の男と関係してきた彼女は妊娠していて、圭司を父親に指名する。妻の不貞も知り、彼は混乱するが粗野なアメリカ人作家と出会い、その乱暴だが温かい言動に解き放たれてゆく。欠落感を抱えて生きていく全ての人へ贈る感動長編。(2014.07.23記)

 

 

とんび (重松 清)

とんび (重松清)

あらすじ

昭和三十七年、ヤスさんは生涯最高の喜びに包まれていた。愛妻の美佐子さんとの間に待望の長男アキラが誕生し、家族三人の幸せを噛みしめる日々。
しかしその団らんは、突然の悲劇によって奪われてしまう・・・・・。
アキラへの愛あまって、ときに暴走し時に途方に暮れるヤスさん。
我が子の幸せだけをひたむきに願い続けた不器用な父親の姿を通して、いつの世も変わることのない不滅の情を描く、魂ふるえる、父と息子の物語。(2014.03.22記)

 

ブランケット・キャッツ(重松 清)

裏表紙のあらすじより

馴染んだ毛布とともに、2泊3日でレンタルされる「ブランケット・キャッツ」。
父親がリストラされた家族、子供のできない夫婦、いじめに直面した息子と両親、25歳のフリーターと派遣社員の彼女---。
「明日」が揺らいだ人たちに、猫が贈った温もりと小さな7つの光。

感想

重松さん独特の、登場人物の心情を細やかに描いた世界がこの本でも楽しめます。
2泊3日のレンタル猫なんて、現実にはあり得ない?と思いますが、凝縮したストーリ‐展開をするのに必要な条件なんでしょうね。
家出した幼い兄妹に同行した”タビ―”、兄妹にさりげなく付き添いながら兄妹が万事休したときには、さりげなく助けてやる。
そしてタビ―は旅立っていく。格好よかったです。(旅に出たブランケット・キャットから)(2013.01.28記)

 

 

半パン・デイズ(重松清)

内容(「BOOK」データベースより)

東京から、父のふるさと、瀬戸内の小さな町に引越してきたヒロシ。アポロと万博に沸く時代、ヒロシは少しずつ成長していく。慣れない方言、小学校のヤな奴、気になる女の子、たいせつな人との別れ、そして世の中…。「青春」の扉を開ける前の「みどりの日々」をいきいきと描く、ぼくたちみんなの自叙伝。

感想

重松さんの本は、ずいぶん読みました。
子供の視点に立って、イキイキとその成長が描かれていきます。

 

”東京から、父のふるさと、瀬戸内の小さな町に引越してきたヒロシ。
小学1年生から、6年生になるまでの、さまざまな人との出会い。
やさしい物語です。そして何か懐かしい。

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