梶尾真の本を紹介します

梶尾真治の本を読みました。書名をクリックするとその本の紹介へジャンプします。

スカーレット・スターの耀奈 新潮文庫 梶尾真治

スカーレット・スターの耀奈 梶尾真治

内容紹介

地球を離れ四百時間、惑星「ズヴゥフルV」の大学で出会った少女「耀奈」。その胸にはシンクのネックレスが輝いていた……。付き合い始めた地球人の”ぼく”の周りで起きる異変。耀奈と別れなければ不幸を背負うという謎の警告。そして、彼女の身体に秘められた、母国を救うためのある使命とは……。少女との切ない邂逅を描いた表題作他、異空間を舞台にした「泣ける」ファンタジー四編。

読んでみての感想

純粋なSF小説と意識して読みださないと、設定に戸惑ってしまう。中編4つとも個性のある、魅力的な女性が登場し、それにとりこになる若い男性が惹かれて一生を共にしてしまうお話もあったり、確かに泣けるお話です。
女性の名前の付け方に個性があって、一種大昔の作者と錯覚しそうだけれど、昭和22年生まれ、わたしより7歳年上。寡作みたいだけど、どこかで作品を見つけたらぜひ読んでみたい作者です。(2017.05.08)

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穂足のチカラ (梶尾 真治)


穂足のチカラ (新潮文庫)

内容(「BOOK」データベースより)

三歳児が家族を、そして世界を変える!父は安月給のダメ社員、母は深刻なパチンコ依存症。シングルマザーの娘に登校拒否の息子。そして痴呆気味の祖父。冴えない海野家の唯一の救いは、愛らしい三歳の孫、穂足だった。だがそんな穂足が事故に遭ったことをきっかけに、一家それぞれに不思議な力が芽生えて…。読めば希望が湧いてくる、小さな救世主とその家族をめぐる奇跡の物語。

 

 

ドグマ・マ=グロ(梶尾 真治)

裏表紙のあらすじより

夢なんかじゃない、現実の出来事なんだ・・・・。
新米看護婦の目の前で繰り広げられる奇怪な一夜。深夜の病院内を複数の影が徘徊する。
手術室に秘された謎の培養体。
そして物陰からは異形の生命体が襲い・・・。
「マ=グロ」と名乗る集団はいったい何を狙うのか。
夜勤明けに待つ、信じられない結末とは。
「泣けるホラー」の名手が放つ、新たな感動。
夢野久作、江戸川乱歩らに捧げるオマージュ。

感想

ホラー小説というんですかね。
梶尾真治という作者名につられて買いましたが、初めて読む分野です。
作品名も変わっています。

 

作中に出てくる固有名詞も培養体・教義(ドグマ)・指向液など古めかしい。
・・ヴィイィーーーンンン---ンンン---。
と作中の最初と最後に出てくる擬音も異様。

 

ストーリーもむちゃくちゃ?人が身体が溶けて死んでしまう・・あっけにとられながら読み終えました。

 

オマージュとは、Wikipediaでは、

オマージュは、芸術や文学においては、尊敬する作家や作品に影響を受けて、似たような作品を創作する事。
また作品のモチーフを過去作品に求めることも指す。
しばしば「リスペクト」(尊敬、敬意)と同義に用いられる。
とのことですが、解説文を読むとそのことが少しわかりました。
これからも、こういったものを読むかというと??ですが、作品の結末で、梶尾真治流?の救いがあったことがうれしいです。
(2013.03.24記)

 

 

クロノス・ジョウンターの伝説(梶尾真治)

感想

だれにでも、あの時こうしておけばよかったという記憶や思い出があるものですが、この小説は、クロノスジョウンターという一種のタイムマシンで、過去に戻ることができるという設定で、3つのエピソードが綴られます。
ただし、過去に戻ることについての代償が大きく、時間旅行者は、出発した年代よりかなりの未来にしか戻れません。
戻って来た時は”浦島太郎”状態というわけです。
それでも自己を犠牲にしてでも、過去に残したこだわりを解消しにそれぞれのエピソードの主人公が過去へ出かけていきます。

 

エピソード1は、心を寄せる女性が、事故にあって亡くなってしまう。その事故の前に戻って女性に事故に合わないために逃げるように説得に行くが、時の流れに逆らって過去を変えることがかなわないというお話。

 

エピソード2は、過去の時代に出会った男女が恋人関係になってしまうが、男性は未来に戻ってしまう。
男女の仲は、時間に引き裂かれてしまう。そして残された女性は、失踪してしまう。
未来に飛ばされた男性も女性のことが忘れられない。そういった中で、作者は素敵な結末を用意してくれました。

 

エピソード3は、女医の主人公が、幼いころ入院中に知り合った素敵なお兄さんが、難病で亡くなってしまったつらい過去をひきづっている。ところが難病を治す薬を入手できたことから、過去に戻って、治療に当たるというお話。

 

いずれのエピソードも、過去を変えたら未来が変わってしまうという、タイムパラドックスを念頭に置きながら、うまく話をまとめてあり、それぞれが素晴らしいラブストーリーになっています。

 

作者の梶尾真治さんは、こういった時間SFが大得意ということも初めて知りました。
是非、関連本を見つけて、読みふけってみたい作者の一人になりました^^

 

 

この胸いっぱいの愛を(梶尾真治)

裏表紙のあらすじより

もし、もう一度、あの時間に戻れるとしたら。
そして、やり直すことができるとしたら・・・・。 
大好きだった年上のある女性、産んだ直後に死んでしまった母、交通事故で亡くなった息子・・・・。 
1986年、門司。
”あること”をきっかけに、過去に戻ってしまった登場人物たちそれぞれの群像劇。
映画『黄泉がえり』原作者・梶尾真治氏が、新たな試みとして取り組んだ、
映画『この胸いっぱいの愛を』の原作者自らの手による異色のノベライズ作品。

感想

映画の原作者が小説にしたという意味、私は映画そのものを見てはいないので、想像でしかありませんが、映画のシーンがテンポよく文章になって流れていく。読んでいて、そんな印象を受けました。
登場人物たちは、クロノスジョウンターというタイムマシンのせいで、過去に連れて行かれるのですが、戻された時代にそれぞれの忘れられない思い出がある人たちばかり。
それぞれの思いを、自分なりの形で遂げていきます。
心にしみる作品です。

 

ところで、映画の出演者に、”ミムラ”さんが出ています。
NHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」で、下村松子役で出演している女優さんです。

 

美しい彼女が、二十歳ごろの出演作品。どのようだったのか、映画の方も見たくなりました。
(2012.08.08記)

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