荻原浩の本を紹介します

荻原浩の本を読みました。書名をクリックするとその本の紹介へジャンプします。

サニーサイドエッグ 創元推理文庫 萩原浩

サニーサイドエッグ 萩原浩

内容紹介

わたしは最上俊平、私立探偵である。ハードボイルド小説を愛する私は、決してペット探偵ではないのだ。だが、着物姿も麗しい若い女性とヤクザから、立て続けにネコ探しの依頼が。しかも、どちらの猫もロシアンブルー!? なりゆきで雇うことになった秘書に、独自に習得した猫捜しの極意を伝授し、捜査は順調に進むはずが……。名作「ハードボイルド・エッグ」の続編

読んでみて

半分過ぎまでは、延々と猫捜しの様子と猫の生態についてのウンチクが語られる。関係者の関係やもやもやとして、猫もなかなか見つからない。
この話はいったいどこへ進んでいくんだろう?と思っているうちに、事態は進みだす。
猫が見つかった。しかし取り逃がしてしまう。このあたりから話は面白くなっていく。2匹のロシアンブルーの謎。雇った秘書の会うたびに見せる違う顔。後半はヤクザとの追っかけっこもふんだんにあり楽しませてくれる。
実らぬ恋心の話や、最後は謎解きもあり、最上探偵のハードボイルドに粋がるところもあって、よくできたミステリーでした。(2017.04.02)

 

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月の上の観覧車 新潮文庫 萩原浩

月の上の観覧車 萩原浩

内容紹介

閉園後の遊園地。高原に立つ観覧車に乗りこんだ男は月に向かってゆっくりと夜空を上昇していく。いったい何のために? 去来するのは取り戻せぬ過去。甘美な記憶、見据えるべき未来……そして、仄かな、希望。ゴンドラが頂に到った時、男が目にしたものとは。長い道程の果てに訪れた「一瞬の奇跡」を描く表題作のほか、過去/現在の時間を魔術師のように操る作家が贈る、極上の八編。

読んでみて

”人生に二周目があればいいのに”というカバーの通り、人生の後悔にあふれている作品ばかりで、息苦しくなりました。なんかあまりまじめすぎると本当に息苦しくなりますね。奥さんなどの幻を見るストーリーもあまりよくわかりませんでした。本を読むときの感想って、その時の自分の気持ちがそのまま反映されるみたいですね。もしもまた読む機会があったら、別の感想があったかもしれません。(2017.03.13)

 

 

オイアウエ漂流記 新潮文庫 荻原浩

内容紹介

南太平洋の上空で小型旅客機が遭難、流されたのは…無人島!?生存者は出張中のサラリーマンと取引先の御曹司、成田離婚直前の新婚夫婦、ボケかけたお祖父ちゃんと孫の少年、そして身元不明な外国人。てんでバラバラな10人に共通しているのはただひとつ、「生きたい」という気持ちだけ。絶対絶命の中にこそ湧き上がる、人間のガッツとユーモアが漲った、サバイバル小説の大傑作。

 

 

ひまわり事件 (文春文庫) 荻原浩

内容紹介

隣接する老人ホーム「ひまわり苑」と「ひまわり幼稚園」は、理事長の思いつきで、相互交流を開始する。当初は困惑するものの、しだいに打ち解けてゆく園児と老人たちだが、この交流が苑と園の運営を巡り、思わぬ騒動を引き起こす。老人たちと園児らの不思議な絆、そして騒動の顛末を描いた感動と爆笑の長編小説。

 

 

千年樹 (荻原 浩)


千年樹 (集英社文庫)

内容(「BOOK」データベースより)

東下りの国司が襲われ、妻子と山中を逃げる。そこへ、くすの実が落ちて―。いじめに遭う中学生の雅也が巨樹の下で…「萌芽」。園児たちが、木の下にタイムカプセルを埋めようとして見つけたガラス瓶。そこに秘められた戦争の悲劇「瓶詰の約束」。祖母が戦時中に受け取った手紙に孫娘は…「バァバの石段」。など、人間たちの木をめぐるドラマが、時代を超えて交錯し、切なさが胸に迫る連作短編集。

愛しの座敷わらし(上・下)(荻原 浩)

裏表紙のあらすじより

食品メーカーに勤める一家の主・晃一の左遷から、田舎の古民家に引っ越した高橋家。夫の転勤に辟易する史子、友達のいない長女・梓美、過保護気味の長男・智也、同居の祖母は認知症かもしれず・…しかもその家には、不思議なわらしが棲んでいた。笑えて泣ける、家族小説の決定版。

 

裏表紙のあらすじより

座敷わらしの存在に戸惑いつつも、高橋一家は家族の絆を取り戻していく。 彼らを目覚めさせたのは、悲しい座敷わらしの言い伝えだった。本当の幸せに気づいた五人は、それぞれに新しい一歩を踏み出してゆく。家族の暖かさと強さが心に響く、希望と再生の物語。(解説・水谷豊)

 

感想

お父さんの転勤で、一家で田舎に引っ越してきます。父親が強引に古民家に住むことにします。始めは馴染めなかった一同ですが、梓美に友達ができます。そして智也にも、不思議な友達?が・・それが座敷わらしなんですね。こんな感じで、淡々と上巻が進みます。

 

そして、下巻。
だんだん不便な生活にも馴染んでいく一同。
時々出現する座敷わらしの見え方は、家族一人一人に対して、違います。
智也とおばあちゃんにははっきり見えるのに、梓美やお母さんは、鏡越しにしか見えない。お父さんには、全く見えません。
純粋な心を持っている人だけに座敷わらしが見えるという設定なんです。そして、聞かされた座敷わらしの悲しいいわれ・・・

 

ずっと怖がっていたお母さん達にも、座敷わらしへ親しみが生まれます。座敷わら市にやさしくしてあげたいという気持ちで、家族のきずなが深まっていきます。
再び、都会に戻ることになった家族ですが、古民家での経験や、座敷わらしと過ごしたひととき。一生忘れられない経験として心に残るのでしょうね。

 

ちょっと、さみしくそれでも何か心が温まるファンタジーのような小説でした。
映画化されているので、DVDにもなっていそう。レンタル屋で捜してみようと思います。(2013.04.08記)

 

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