鯨統一郎の本を紹介します

鯨統一郎の本を読みました。書名をクリックするとその本の紹介へジャンプします。

MORNING GIRL(鯨統一郎)

裏表紙のあらすじより

「このところ眠れなくて」スペースアイランド"飛翔"で暮らすスティーヴ・レイン(23歳。
男性)は、人体コンディショナーの許に相談に行った。
しかし、睡眠時間の減少は、地球に住む人類全体にも広がっていた。
人はなぜ眠るのか?どうして、睡眠時間が減っているのか?
壮大な謎が、いま、解き明かされる!

感想

人間や生き物はなぜ眠るのか、”眠る”とは一体どういうこと?

 

 眠っている間に見る”夢"はなぜ見るの?
 "夢"は何を意味しているの・・・。 

 

普段あたりまえで、その理由については、考えてもみなかったことを、大テーマにして、読者をどんどん惹きつけていきます。
スペースアイランドの住人の睡眠時間がほとんどなくなる寸前で、謎が解き明かされますが、その答えには、夢があるようなないような、ちょっと不思議な感動を覚えました。

 

作者の鯨統一郎って、不思議な人です。(2012.08.24記)

 

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マグレと紅白歌合戦(鯨 統一郎)

裏表紙のあらすじより

東京タワーのてっぺんに突き刺さった人間の死体・・・。
警察庁特命刑事・間暮誠は、その光景を一目見るなり呟いた。
--「見立て殺人です」
事件はそれだけに留まらない。
北は北海道から南は沖縄まで、日本全国で発生した二十一の奇天烈な殺人事件。
その一方、治安を乱す元凶として日本中から次々に消されていく歌謡曲。
見え隠れするのは謎の集団「ブラックローレライ」の影・・・。
「歌う警部マグレ」シリーズ第三弾。初の長編の舞台となるのは、なんと”紅白歌合戦!
歌謡史に残る数々の名曲が事件の謎を解き明かし、
勝敗の行方が日本の命運を左右する!?(解説・亀和田武)

感想

この本は、「莫迦ミステリー」に分類されるそうです。
「莫迦ミステリーというのは、決して悪い意味ではありません。 
事件の設定も、トリックも、実に初歩的で、ばかばかしいミステリーという意味です。」
(小林信彦氏のエッセイより引用)

 

テレビ番組では、ちょくちょくお目にかかるが、小説になるのは珍しいとのこと。
私には、珍しいというよりも、ちょっとあっけにとられる話の内容とストーリーの展開です。
奇妙な殺人事件が続いた後、今度は、裏紅白歌合戦が開かれて、日本を代表する歌手の歌が次々に披露されていきます。
その中で、なんとイカの歌の歌詞が書き連ねられます。

 

郷ひろみの「マイ レディー」
布施明の「シクラメンのかほり」
藤圭子の「圭子の夢は夜ひらく」
谷村新司の「昴」
尾崎紀世彦の「また逢う日まで」
由紀さおり・安田祥子の「故郷」
デュークエイセスの「おさななじみ」
フォーリーブスの「地球はひとつ」
キャンディーズの「年下の男の子」
青江三奈の「伊勢佐木町ブルース」
水前寺清子の「三百六十五歩のマーチ」
森進一の「おふくろさん」
森昌子の「おかあさん」
八代亜紀の「なみだ恋」
ザ・ピーナッツの「恋のフーガ」
GLAYの「軌跡の果て」 (わたしはこの歌知らない^^;)
北島三郎の「函館の女」
三波春夫の「世界の国からこんにちは」
美空ひばりの「真っ赤な太陽」

 

びっくりした―。この小説って、歌詞集なの!?
心配でしたが、巻末には、日本著作権協会の許諾表示がありました。

 

昭和歌謡史の解説か?
鯨統一郎って、本当に変な(偉大な?)作家です。

 

以上で、ブックオフでまとめ買いしたこの作者の本8冊を読み終わりました。
面白い本、疲れる本、新鮮なテーマの本、バラエティーに富んでます。

 

もう一度、唯一、手元に残してある、「富士山大噴火」を読み直したくなりました。(2012.08.31記)

 

 

タイムスリップ森鴎外他(鯨統一郎)

感想

「富士山大噴火」を読んで以来、気にしていた作家です。
ブックオフで見つけました。105円のが8冊も!
迷いましたが、全部買っちゃいました。
4冊読み終わり、5冊目に入りました。
読み終わったのが、以下の4冊です。

 

「タイムスリップ森鴎外」
  明治の文豪森鴎外が、現代にタイムスリップしてしまう設定。大正から
  昭和にかけて、多くの小説家が早死したことを題材にして、それはある作家が
  背後にいたという、あるところ謎解きのような、ユーモア小説のような?

 

 

「なみだ研究所へようこそ!」
  心の病を治すセラピストが主人公。素人っぽいのに、なぜか病気を
  治してしまいます。チョット謎解きの雰囲気があって、それなりに楽しめます。

 

 

「文章魔界道」
  これが小説なの?ハチャメチャですが、なんとか読み終えました。

 

 

 

邪馬台国はどこですか?(鯨統一郎)

裏表紙のあらすじより

このところバーテンダーの松永は忙しい。
常連の三人がいきなり歴史検証バトルを始めてしまうので油断は禁物。
話についていくため予習に励む一方、機を捉えて煽ることも。
そつなく酒肴を供して商売も忘れず、苦し紛れのフォローを試み・・・。
またもや宮田六郎の独壇場か、幕引きのカシスシャーベットがお出ましに。
三谷教授はいつもながら従容不迫、おおっと静香が切札を出した!

感想

作者のデビュー作で歴史ミステリーですが、型破りなんだそうです。
何しろ、歴史であたりまえの事実として伝えられていることを、覆してしまうんですからね。

 

最初は、まさかと思いながら読み始めますが、
話が進むにつれてだんだん、それが本当のことに思えてきてしまう。

 

最後には、参りましたっていう感じですね。

 

事実と何割かのフィクションを織り交ぜて、全く歴史とは違う結論を導き出してしまう。

 

適当にしか歴史を学んでこなかった私には、フィクションが何割かなどは全くわかりませんが、
それでも、歴史そのものを興味を持って学ぶことができた気がしてしまいました。

 

・悟りを開いたのはいつですか? ->お釈迦様がテーマ
・邪馬台国はどこですか? ->岩手の八幡平にあったという新説
・聖徳太子はだれですか? ->聖徳太子は実在しなかったという新説
・謀反の動機はなんですか? ->織田信長は明智光秀に頼んで本能寺の変を起こしてもらったという新説
・維新が起きたのはなぜですか? ->勝海舟が明治維新のシナリオを書いたという新説
・奇跡はどのようになされたのですか? ->十字架に架けられて死んだのはイエスではなかったという新説

 

知っていて知らなかった事柄が、あらためて知らされます。(2012.08.17)

 

 

あすなろの詩(鯨統一郎)

裏表紙のあらすじより

「伝統の文芸誌『あすなろの詩』を復刊しよう」

--同じ志のもとに集まった6人の大学生たち。
小説家になることを夢見て、切磋琢磨する日々。
やがて芽生える友情、そして恋。
しかし・・・。
「あすなろの詩」が完成したとき恐るべき惨劇が待ち受けていることを、彼らは知るよしもなかった--。
希代のトリックスターが投げかける、かってない「挑発」!
「本格」青春ミステリー!!<文庫書き下ろし>

感想

中盤まで青春物語が続きますが、5人の大学生があすなろ荘に入ってからは、次々と殺人事件が起こります。
ミステリとはこれほど大胆に事件を起こし、そこにトリックを組み込んでいいものなのね!!
チョット恐くなりながら、後半の100ページは、寝る間も惜しんで読んでしまいました。(2012.08.20記)

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